介護保険の面談の日、私が市役所の方をお見送りして実家に戻ると、母は「具合が悪い」とソファに寝込んでいて、父と私とで「久しぶりに人と会って話をしたので疲れたのかな?」と言っていたのだが、母は夜に嘔吐してしまいお腹も下って一晩で3kgも体重が減った。
翌日父は、父が管理している別荘に1泊2日で仲間とメンテナンスに行く予定で、せっかく父がいないので、母と姉と私とで桜を見に行く予定だったのだが、キャンセルになった。
夜の電話ではグロッキーな声の母だったが、父から「母が心配なので翌朝はできるだけ早めに来てほしい」と言われ、「調子が悪そうだったら私が病院に連れて行くから心配しないで」と父に話し、翌朝早めに実家に行くと母はケロっと元気だった。
「朝ご飯食べたけど、またお腹空いた♪」と言って、まだ午前9時過ぎなのに、私が焼いて持って行ったパンを何もつけずにパクパク食べだした。
結局その日、午後には元気になったので、桜を見に行った。
母はピザもいつも通り3切れ近く平らげた。
今回の体調不良の原因は結局わからないが、父と離れると母は生き生きするので、面談の後一日中寝込んで夜には嘔吐までしたのに、この日はすこぶる元気だった(父がいないほうがいいと言う意味ではなく、たまにはお互い一人の時間が大事だという意味)。
行こうとしていた桜堤は遠いので、予定を変更し、近所の桜の名所をぐるっと回って前日柴ちゃんと来た公園まで3人で行った。
あまり疲れさせて体調を崩すといけないので、公園をぐるっと回ってまっすぐ実家に戻って来て、買っておいたケーキ屋さんのケーキを3人で食べた。
最近の母は、ぼーっとしていたと思ったら急に探しものをしだしたり、話が噛み合わないこともままあり、「今までと違うな」と思う行動や言動が多かったのだが(その為、介護保険の申請を考えだした)、この日は今までと同じように冗談を言ったり天然ボケをカマしたり、きちんと受け答えが出来てとっても元気だった。
母自身も、最近は「記憶が急に無くなってしまう」恐怖と不安をものすごく感じていたようなので、「やっぱり人と話すと元気になる♪」ととても喜び、「またどこか連れて行って♪」と珍しくポジティブな発言をしていたので、私は出掛けられて本当によかったと思った。
姉にも「Amyが近所に住んでいて、しかも車に乗っていてくれて本当によかった」と言われ、私は帰宅後夫に、車を貸してくれていることや(夫が働いている間に)遊びに行っても嫌な顔もせず送り出してくれること、なんならこの日の朝の柴ちゃんのお散歩は、夫が仕事前に5時半から1時間私の代わりにしてくれたことを深く感謝した。
朝の6時半にお散歩から帰ってきて、その後私が帰宅する午後6時半までケージにいた柴ちゃんは今までにないくらいご立腹だった。
長文のところ最後までお付き合い頂き、どうもありがとうございます。
父母は現在どちらかと言うと仲がいい方だと思いますが、母の「父がいない時ののびのびとした様子」を見たり、「ご飯のことを考えなくていい解放感」を聞くと、たまには一人になりたいだろうなぁと思います。
父に「一緒に車に乗って遠くの公園にウォーキングに行く?」と誘われて「今日はそんな気分じゃないからいい」と断っても、父が外出して一人になると「出掛けたくなる♪」らしいです。
「包括」の方にも「ちょっとお互い離れたほうがいいのでは?」と言われました。
私もその母の気持ち、わかるよ〜!(好きとか嫌いとかいいとか悪いじゃなく、自分のペースで一人で過ごすことも大事だと思うから)
一人になることは大事だと思ったお話はこちらもどうぞ