恐れていた未来が今ここに2 アルツハイマー型認知症

年末に私の実家は毎年集まって飲み会をするのだが、私はここ3〜4年は不参加だ。

年が明けた今年のお正月、父からか母からの電話か忘れたのだが、母の様子がおかしいので年始すぐに病院が始まったら脳神経外科の外来に行くという。

話を聞くと、年末の飲み会中、母が突然ろれつが回らなくなり喋ることが出来なくなったと言うのだ(この症状は数年前にも1度あった)。

明らかな異変は2回あったようで、その場にいた姉が調べると「脳梗塞」かもしれないのですぐに病院に行ったほうがいいとのこと。

その2回以降、異変は起こらず、1月5日の朝に病院に行くということなので、私も病院へ向かった。

MRIなどの検査を一通りしてもらい先生に話を聞くと、「急を要する危険なことは一切ありません」と最初に言われた。

先生は何枚かある画像を見ながら、丁寧にテキパキと説明してくださった。

父は「そんなことは初めて聞いた」とか「素人にはわからない」など小学生のようなリアクションを取るので話にならず(もともと子供っぽい人なので)、先生は主に私に最近の様子を聞いた。

年末年始でおせち料理の交換を母と私とでしたのに「何もあげられなくてごめんね」と電話と直接計2回言われたこと、以前から10分ほど前に話したことを何度も聞き返したりすることなどを話した。

先生は合点したように「認知症のテストでも高得点で特に問題はないのだが、ちょっと間違いが続いた部分があり、それは短期記憶のテストのところなのですが、そうですか、そういう記憶違いのエピソードがあったんですね」と言った。

細かいエピソードは一緒に暮らしている父が一番よく知っているはずなのだが、父は自分が画像を見た印象とか(父の感想コメントは今は聞いていない)「ちょっと…うーん、年なんでね変なコトが多い」とか漠然としていて全然具体的なエピソードを話してくれない。

私が話したエピソードを聞いた先生は、「薬を出してみましょう」と言ってくださり、その薬がどんな薬でどのような作用があるのか、効果がなければすぐにやめてもいいとわかりやすく丁寧に私たちに説明をしてくれた。

そして、血圧を測りにワーカーさんが母を別室に連れ出すと、改めて画像を見て、「海馬の萎縮が少し見られる」と話しだした。

VOI萎縮度という海馬傍回の萎縮を数値化するものがあるらしく、母は毎回MRIをやり、はかるたびにその数値が徐々にあがってきていて、今回「アルツハイマー認知症っぽい」数値に達してしまったようだ。

この数値が「2」を超えると「明らかにアルツハイマー認知症」だと言えるようなのだが、まだそこまで達していない。

www.sagasix.jp

このサイトによると数値によってある程度アルツハイマー認知症なのか目安にするらしい。

0〜0.9→問題のない範囲

1〜1.9→若干の萎縮が見られる

2〜 →萎縮が見られる

検査の結果、海馬傍回の萎縮は「VOI萎縮度」という数値で表れます。 萎縮度が0から1未満の場合、アルツハイマー認知症の可能性は低いとみられます。 萎縮度が1以上2未満と若干の萎縮が確認できる場合、今後の経過観察と引き続きMRI検査が必要となります。2020/08/24

以前、「老人性うつかも?」と指摘されたことを私が先生に話すと、「認知症の始まりにうつっぽい症状が出る場合がある」と言われた。

やっぱりそうだったんだ…(ボーッとする感じが蛭子さんに似ていたので)

でも、今の母程度の海馬傍回の萎縮度や画像を見た感じでは、まだはっきり太鼓判を押して「認知症です」とは言えないようで、「かもしれませんね」というような言い方だった。

怪我をして血が出たら「切れてる」とわかるけど、脳の状態は個人差もあるだろうし、症状もそれぞれだろうから白黒はっきりさせるのは難しいのだろうな、と聞きながら思った。

母は心配性なので、母がいない間に聞いた、この海馬傍回の萎縮度の数値がちょっと高めなことは内密にすることとなった。

「不安」はより認知症の症状を引き起こしてしまうらしいので、わざわざ本人に言わなくてもいいのだろうと言う判断だった。

診察が終わり、両親と3人で診察室から出て、父は車にすぐ戻り、私は母が会計でまごまごしないか心配だったので一緒に待合室に戻った。

待合室では母が「私がいない間、先生何か言っていた?」と聞いてきたが、私は「薬が効いたらいいですね、とか、心配しすぎはよくないとかそんな感じ」と言った。

お会計の時、母はカード払いなのに暗証番号をど忘れし、一方薬局ではカードの暗証番号をきちんと入力出来ていた。

今まで健康で薬を飲む経験などなかった母が薬を服用することになったのだが、今までなら服薬にかなり抵抗したはずなのに、今回はすんなり、いやむしろその薬や自分の状態に興味がなくなったように見える姿が、間違いなく認知症の道を歩んでいるのかもと私には感じた。

帰りの車の中で、(とうとうお医者さんから「アルツハイマー認知症」という言葉を聞いちゃったな…)と思い返し、私はそれ以来酷い不整脈に悩まされている。

私が先日柴ちゃんの幼稚園のお迎えの時にパニック発作を出してしまったのも、きっとこの母の不安が心を占めていたせいもあるだろう。

そして、2週間後母がまた脳神経外科に行く時に私は付添いに行くのだが、その前に今度は夫の脳神経外科への付添いをすることになった。 

長くなったので、お話を分けます。

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夫が頂いてきたお菓子 これ大好き♪

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翌日も大量にお菓子を頂いてきた

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柴ちゃんは寒がりで暖房の下で毛布にくるまってくつろいでいる

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