父が救急車を呼ばなかった理由の一つに、母から「早く帰ってきて」と電話があって家に戻ると、普通にダイニングテーブルの椅子にちょこんと座っていたからだそうだ。
最近(コロナ前まで)は、大した怪我でも病気でもないのに救急車をタクシー代わりに使う人がいると社会問題になっていたけど、だからと言って「救急車を絶対に呼んじゃいけない」わけじゃないのよ、お父さん!
そういう状況判断も鈍くなってしまったのかなぁ…
てか、そもそも救急車の存在を忘れていたんだって⤵⤵⤵
これまでのお話はこちら。
13時50分
全然緊張感のない私と父は、珍しいツーショットなので喋りまくる。
「入院するだろうね?」
「でも、入院の場合はかかりつけの病院に戻るって、さっき向こうの病院で言われたよね?」
「戻るって、救急車で?家の車で?」
「さぁ…?」
15時00分頃
看護師さんに呼ばれて診察室に入ると、
「これから重症の患者さんが搬送されるので、〇〇さん(←母の名前)はその後になるのでもう少し時間が掛かります。すみません」と言われ、
父は空気が読めない人なので、
「うちのは重症じゃないってこと?」
(「比較的軽症って認識でOK?」という意味であって、「重症じゃないってどういうこと?!」と詰め寄る意味ではない)と言うと、
看護師さんは慌てて「重症じゃないって、そういう意味ではなくて…💦」と↑後者のように受け取ってしまったらしくシドロモドロに…
「お父さん!余計なこと言わなくていいの!」
(´>∀<`)ゝ(←テヘペロな父。面白くない冗談を場所をわきまえず平気で言ってしまう面倒くさいタイプ💧)
15時50分頃
ようやく呼ばれ、処置室へ。
ベッドに横になっている母は洋服から病衣に着替えていた。
「トイレに行きたいから連れて行って」と私に訴える母。
まだあまり危機感のない私は、看護師さんに「トイレに行きたいようなんですけど、歩けませんよね?…」と言うと、
「もう4回はそう言っています…」と言われ、
ヤバイ!認知症の症状が出ちゃっている💦とかなり焦った。
「足がつる!」と母が言うので、父に足を揉むように伝え、トイレに行きたいとせがむ母に「うん、うん、わかったよ。看護師さんに聞いてみるね」とのらりくらりとかわす私。
長居は出来ないので、すぐに退散。
「ここで入院だろうね?」
「とても戻れる雰囲気じゃないもんね?」
↑相変わらずポンコツな会話をする父と私。
16時10分
受付で入院の手続きの書類などを頂き、ICU内にある「待機場所」に通される。
待機場所で看護師さんから入院の手続きや入院時の注意事項などの説明を受ける。
「リハビリ」とか「抑制」とか「せん妄」とかの言葉が書類に並んでいて、私はビビる。
母にもそれがすぐ身近に迫ってきているのかも?と…
それに入院中の面会は出来ない、とも書いてあった。
そうだよね、コロナだもんね。
救急車で運ばれて、そのまま亡くなって、それでも会えなくて…って岡江久美子さんのケースもそうだったもんね…(涙)
(*午後5時を過ぎると、私は家に残してきた柴ちゃんが気になって気になって仕方がなくなってきたので、夫に病院に来ていることをサクッと説明するメールを送った。)
17時30分
主治医(?)から説明を受ける。
はじめ主治医とは気づかずに質問されたことに(また質問かー?!)と思い、ただただ今までと同じように答えるポンコツな私と父。
主治医の先生のお話
◻頭蓋骨内の出血(くも膜下出血)は3時間後のCTでも広がっていない。
でも、安心は出来ないので「準ICU」で経過観察をしている。
◻傷が塞がることよりも、くも膜下出血が広がっていないか、今後急な変化が出ないか様子を見ている。
◻入院は1週間(〜2週間)くらいだと思うけど、年齢的に歩けなくなるかもしれないので、退院後はリハビリ専門の病院か施設へ一旦入ってから帰宅になるかも?
◻心房細動を起こしていて、それも経過観察。←これが原因でめまいなどが起こっていたのかも?
↑ここでようやく、私も父も「歩けなくなるかも?」とか「認知症が一気に進むかも?」という現実をまざまざと実感してくるポンコツぶり。
でも、我々は「なっちゃったものは、しょうがない!」と思うタイプなので、今後のことを前向きに考える。
18時30分
ようやく準ICUにいる母と対面。
母は頭を縫ったので、カバーをしていて↓こんな感じで可愛かった。
私達の顔を見て、ベッドから起き上がろうとする母。
「傷が開いちゃうから、絶対に寝てなきゃダメだよ?」と私が言っても、
「トイレに連れて行って!」と起き上がろうとする…
看護師さんに「オムツに変えました」と言われたので、
「オムツにしたからそのまましちゃっていいんだよ?」
「はじめは慣れないけど起き上がっちゃダメだから…」
「みんなここではオムツだから気にすること無いよ?」
と言っても、
「お願いだからトイレに連れて行って!」と点滴を取ろうとする素振りを見せる。
(これはかなりヤバイ!
いつかのテレビで見たヤツと同じだ!
認知症でわからなくなって、点滴なんかを抜いちゃうパターンだ!
で、結局縛られるパターン………)
((((;゚Д゚))))
「お母さん、そんなにしたら「抑制」されちゃうよ?縛られるって意味だよ?わかる?」と言っても、
「トイレに連れて行って!」と言うばかり…⤵⤵⤵
「頭を切っているから、動いちゃダメなんだよ?リラ~ックスして?リラ~ックス」
↑このやり取りを、面会させて頂いた2〜30分の間に5〜60回は繰り返した💧
父はこのエンドレスなやり取りにかなりイラッときている模様💧(普段もこういうことが時々あるので)
主治医の先生は「尿道カテーテルにします?」と提案して下さり、「自分で抜いちゃうと傷がついてそれもまた大変」なお話もされ、結局私達が帰る頃に尿道カテーテルを入れて頂いた。
母と話が出来る最後の機会だったけど、「トイレに行きたい」と延々と訴えていただけで、とても「会話」なんて無理だった。
そして、ほぼずーっと鳴り止まないベッドサイドモニター。
主治医の先生は、「心房細動」について詳しく説明して下さり、そして「あまりにも興奮状態が続いたら眠れる薬を出しますね」と仰った。
「私達、帰るからね?もうしばらく会えないよ?」と言っても、状況が理解出来ていないらしく、「とにかくトイレに連れて行って!」と………💧
先生や看護師さんたちに丁重なご挨拶をして、私達はICUを出た。
19時00分
私達はようやく病院を後にし、私の車をかかりつけの病院へ拾いに行ってから、スーパーに寄り、実家へ。
20時30分
父と二人で夜ご飯。
21時を過ぎて、ようやく私は夫と姉に電話。
姉には心配だけ掛けて、もんもんと結果が出るまで待たせるのは忍びなかったので、すべてが決定してから連絡をした。
父も北海道の親戚に電話をしまくった。
22時30分
私は帰宅。
夫は少し早く帰ってきて柴ちゃんのお散歩をしてくれていた。
柴ちゃんはいつも夫にするように、激しく私の帰りを喜んでくれた♡
柴ちゃん、ありがとー!
疲れもふっ飛ぶよーーー!
夫も、柴ちゃんのお散歩や夜ご飯を調達してくれて、どうもありがとー!
翌日、入院の手続きのため、再び父と荷物を持って病院へ行ったのでした。
続く…
長文のところ最後までお付き合い頂き、どうもありがとうございます!
病院ネタは苦手な方もいらっしゃるかと思いますので、そういう方はスルーして下さいね(こんな最後になって言う?)。
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今日、明日はリフォーム前最後の週末なので、慌ただしい柴ちゃんちです。
楽しい平穏な週末をお過ごし下さい!
よかったら踏んで行って下さい♪
いつもはてな⭐やひと手間をどうもありがとうございます⸜(*ˊᗜˋ*)⸝⋆*