先週末、期外収縮の精密検査の予備検査をしに再びいつもの病院へ。
珍しく病院は混んでいてちょっと時間がかかり、朝ごはん抜きで行ったのでその後のスーパーではいつも以上に買い物をしてしまった。
やはり空腹時のスーパーは買いすぎるから危険だ。
まだ食材は冷蔵庫に残っていて、古くなったゴーヤと大根の行方を考えていた時に、スリランカ料理の本にちょうどこの2つが主役の料理が載っていたことを思い出した。
ちょっと前に「カレーじゃないカレー風料理」が食べたくてインド風炊き込みご飯を作ったけど、今回もカレーじゃないカレー風エスニック料理が食べたかったからちょうどいい。
ギリギリ材料は揃っていたのでラッキー♪
何かの番組で観たのだが「カレーが食べたい時は少し体力が落ちている時」という説があるらしい。
風邪をひきそうな時など無意識にスパイスを体が欲しがるのだそう。本当かな?
【大根のカレー】
カレー粉やクミンなどを一切使わないスリランカの大根カレー。
モルディヴフィッシュの鰹節のような香りが和風っぽい味付けです。
【ゴーヤのテルダーラ(炒め物)】
あまり多く作って美味しくなかったら嫌なので少なめで挑戦。
日本でいうチャンプルーのようなもの。
炒め物にココナッツファインってちょっと…と思ったけど、意外とココナッツ風味がなくて気にならなかった。
この料理もモルディヴフィッシュ風味で、ココナッツファインがなかったら物足りないのかも。
毎日ご飯
スリランカ料理の2品とガパオライスっぽい空心菜と牛肉の炒め物をワンプレートに。
牛肉の消費期限が切れていたので慌てて使った。
私は前までココナッツが好きではなく、シナモンも食べられなかった。
でも、お友達のスリランカンレストランに何度も滞在させてもらいそこで本当に美味しいスパイス料理を頂いてから食べられるようになった。
何度も滞在というのは、そのお友達の住居兼レストランに3年連続1~2週間ホームステイさせて頂いた経緯があるのだ。
私の仕事がひと段落つく4~5月に毎年お世話になりに行っていて、初めて訪問した7年前はまだ体重がMaxから5㎏くらいしか減っていなくて、そのお友達のお宅にお世話になってから人生観が変わった。
人生観が変わったら体重も減ってきた。
その頃はもちろん仕事でボロボロだったのだけど、そればかりでなく「こんな人にはなりたくない。こんな風にはなりたくない」という「なりたくない未来」しか見えていなくて、それなのに年ばかり取っていく毎日や自分が本当に嫌で。
そんな時、このレストランのオーナーのお友達の家に泊まりに行くことになった。
今目の前にある現実世界からとにかく逃げ出したくて、1年に1度休みを取り遊びに行っていた。
スリランカで出会って以来17年ぶりに再会したお友達と初対面のスリランカ人の旦那様(スリランカでの出会いから私とお友達はずっと手紙のやり取りをしていた)。
いつも自然体で居心地がよくて気を遣うこともなくて、放っておいてくれる。
日本にいるのに自分の世界と時間の流れが違っていて、小さなことがすごく楽しくて(楽しいと感じるのも笑うのも久しぶりだった)。
お庭に畑を作り野菜を育ててレストランで出したり(そもそもレストラン兼住居も自分たちでリフォームしたり庭を自分たちで開墾したり)、その友達がお世話になっている八百屋さんやイングリッシュガーデンやカフェ、ミシュランの星を持っているお蕎麦屋さんのオーナーたちに私を紹介してくれたり、そんな私に会いに近所の人が会いに来てくれたり(都会から人妻が一人旅で遊びに来ているという物珍しさでなんだけど)。
スリランカのカレーは複数の種類のカレーをワンプレートに盛って少しづつ混ぜて味変しながら頂きます。
お花は買うと高いから、とお庭で育てたお花を生けテーブルに飾っている。
時々お花について質問されるので基本情報は説明出来るようにしているんだって。
とても有名なイングリッシュガーデン。
ドラマの舞台や撮影でよくメディアに登場します。
丘の上にはベンチがあってゆっくりとおしゃべりしてきた。
お友達が非常にお世話になっているカフェ。
住み込みで働いている人が毎年いました。
ホスピタリティが素晴らしいお蕎麦屋さん。
夏の間だけ営業しています。
友達は友達なりに田舎暮らしの大変さや逆に良さなどもきっと様々経験しているであろうし、その話も聞いてきた。
ただ庭に育てたルッコラを摘みに行ってサラダに加えたり、珍しい野鳥が来た!と野鳥事典を開いて調べたり、飼っている鶏がキツネに足を噛まれ足の指が途中までなくなった話などを、本当に楽しそうに話してくれる姿を見てとても素敵だなぁと思った(ドラマの中の世界みたいでしょ?)。
お友達の真似など到底出来ないし、地方に住む予定もないから、私も私なりでいいから何か楽しみを見つけ、残りの人生を楽しもうと帰ってから思った。
楽しいことは自分から探しに行かないといけない、ただ待っているだけでは何も楽しいことは起こらないと思ったことがキッカケで、私は徐々に生活や生き方を見直していった。
仕事をして毎日毎日「仕事も嫌。人間関係も嫌。何もかも嫌」と言って、自分も他人も大事に出来なかったからきっとどんどん欲望に任せストレス食いをし太っていったのだと思う。
デブな自分も嫌だったけど、自分をないがしろにしている自分が本当に嫌いだったから、私は彼女らの生活に触れて人生が変わったのだと思う。
本当にお友達には感謝しかない。
それと2年で体重がほぼ2倍になっても変わらず大事に接してくれた夫、スパッと仕事を辞めても大丈夫な環境を整えてくれている夫や家族にはとても感謝しています。
そしてこんなに長い文章を最後まで読んで下さって、本当にどうもありがとうございます。
いつも参考にしているスリランカ料理のレシピ本はこちら